小説:政略結婚

政略結婚 を読みました。高殿円さんの新刊と呼ぶには時間たっちゃいましたが、在宅勤務で通勤の行き帰りに本読まなくなっちゃって積みっぱなしでした。8月の末に出たとき注文したはずなので半年近く積んでしまいました。

巻末の記載によると2017年に単行本ででたものを文庫化したもののようです。

想像したお話と全然違いましたが、面白かったです。てっきり戦後昭和辺りのお話かと思いましたが全然違いました。あと政略結婚っていうのも文字通り出てくるけど、想像してたのとは違った感じ。

時代が少しずつ異なる3人の女性を主人公にした3編の物語になっています。少しずつ伏線になってたり、繋がりがあったりはしますが本筋的には別個の3編という感じです。

第一章『てんさいの君』
 江戸時代の終わりの方の加賀藩の藩主の側室の娘、勇を主人公にしたお話。小さい頃から加賀大聖寺藩の藩主の息子と許嫁になっていて、嫁いだあと代も代わって正室として藩を絶やさないように奮闘するみたいな(ちょっと違うけど)お話になっています。ちょっと登場人物多いのと姻戚の関係がこんがらがっててわかりづらい部分もありましたが、前田家の人たちに関しては章の頭に家系図があるので、そこに戻ればついてけるかなぁという感じ。
 当時の風俗というのかしきたりみたいな話も出てきて面白かったです。焼き物とかずっと勇についてくる蕗野とかが物語全体の伏線というか繋がりになってる感じ。

第二章『プリンセス・クタニ』
 江戸時代が終わって暫く立ったけど、まだ昔の名残が色濃く残っているような時代。海外で育った少し奔放な女性、万里子を主人公にしたお話。巻末によると実在した主人公は一章の勇だけみたいです。
 時代の移り変わりとそこ対応して自分の生き方を選ぶみたいなお話になっています。こちらも一章との比較でなんというか時代の流れを感じるというかそういう部分も面白かったです。かなり破天荒な主人公ではあるのかもですね。そうなのかなぁとは思って読んでたけど、ラストはなんというかちょっと予想外な展開でした。

第三章『華族女優』
 第一次世界大戦や恐慌が起きて、没落してしまった華族の女性、花音子を主人公にした物語。第一章以外はそれほど政略結婚要素(一章もそれほどないけど)はないけど、この章は形だけ出てくるみたいな感じかも。あと前田家繋がり主軸ではなくなるかな。
 ちょっと(お母さんの)復讐劇っぽさもあるけど、華族のお嬢様が色々あったけど女優で身を立てるみたいな流れのお話になっています。家に対する考え方も大分前2つとは変わって来てて、こちらも時代の流れを感じられるようになっているかも。流れに抗うというのとは違うけど、飲み込まれない女性みたいなところは前の章と通じる部分もあるのかも。

シャーリー・ホームズの話、単行本で続きが出てたけど、文庫本ではでないのかなぁ。

政略結婚 (角川文庫) - 高殿 円
政略結婚 (角川文庫) - 高殿 円

銃姫1 ~Gun Princess The Majesty~
銃姫2 ~The Lead In My Heat~
銃姫3 ~Two and is One~
銃姫 4 ~Nothing or All Return~
銃姫 5 ~The Soldier's Sabbath~
銃姫 6 ~The Lady Canary~
銃姫7 ~No more Rain~
銃姫 8 ~No Other Way to Live~
銃姫 9 ~It is Not to be "Now"~
銃姫 10 ~Little Recurring circle~
銃姫 11 ~The strongest word in the world~
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

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